甲塚古墳では、埴輪(はにわ)のほかにも大量の土器が出土(しゅつど)しました。これらは、土師器(はじき)や須恵器(すえき)と呼ばれる土器で坏(つき・おわん)、高坏(たかつき)などで、おおよそ2.5m四方(しほう)の中からまとまって出土しています。これらの土器は作り方の特徴(とくちょう)などから、近畿地方(きんきちほう)、静岡県湖西市(こさいし)周辺、東海地方(とうかいちほう)、群馬県太田地域から埼玉県周辺で作られたものがあることがわかります。作られた時期は、今から約1350年前の古墳時代の終わりころと考えられます。