下野市の文化財

  • 甲塚古墳出土埴輪
    かぶとづかこふんしゅつどはにわ
  • 文化財の種類
  • 考古・歴史資料
  • 文化財指定団体
  • 文化財が造られた時代
  • 古墳時代
  • 文化財の所在
  • しもつけ風土記の丘資料館
  • 概要
  •  甲塚古墳からは、馬形埴輪が4体出土しています。埴輪の並んでいた順番に馬1~4と呼んでいますが、馬1には「こうちゃん」、馬2には「甲くん」(かぶとくん)と愛称がつけられています。4体とも色が塗られており、いずれも白馬を表現したと考えられます。白のほかには黒・灰色・赤が使われていて、古墳の造られた当時は色鮮やかな埴輪が並んでいたと想定されます。

文化財の詳細情報

馬1

▲馬1

馬2

▲馬2

 
 馬1は口に轡(くつわ)を付けて、背に鞍(くら)をのせ、胸と尻に馬鐸(ばたく)が表現されています。鐙(あぶみ)は壺鐙で障泥(あおり)の部分は灰色に着色されています。さらに、この馬形埴輪の最大の特徴は、馬の右側面に短冊形(たんざくがた)水平板が表現されていることです。この板は、乗馬する際に馬にまたがるのではなく横に座り、足をそろえて置くための板であると考えらます。この板が付いた馬形埴輪は、全国で約30例前後出土していますが、全身が復元できる資料は全国的にもほとんど例がありません。
馬2は環状の轡を付けて背に鞍を置き、胸に鈴を付けています。尻には飾り金具である雲珠(うず)をおき、ベルトの止め具を表現しています。そして、馬3・馬4になると、ほとんど飾りがなくなります。
 復元された埴輪は現在しもつけ風土記の丘資料館に展示されているほか、古墳に並べられた頃の彩色を復元したレプリカ(馬1)を道の駅しもつけで展示しています。
馬3

▲馬3

馬4

▲馬4

馬1レプリカ

▲馬1レプリカ

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