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5月4日は、安国寺の花祭でした

お釈迦様の誕生をお祝いする日で、安国寺・六角堂では美しいツツジで葺かれた屋根を持つ花御堂に安置された誕生仏に参拝者の方々は竹の柄杓で甘茶を注ぎました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈花御堂の誕生仏〉

 

年に一度、この日だけ拝見することができるお釈迦様誕生の絵の前にてお経を聴きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私も初めて参加させて頂いた花祭は、貴重な体験となりました。

 

 

(歴史館K・S)

 

今日4月4日は、二十四節気のひとつ「清明節」にあたります。

 清浄明潔にして、東南風の吹く春のよい季節

とのことですが、今日の風は心地よい春の空気を感じるには少々激しすぎるようです。

 

長く厳しかった冬の寒さのために3月中旬になってようやく咲き始めた下野薬師寺跡の梅も、
昨日からの強風に散る花が多く見られます。

 

吹く風を なにいとひけむ 梅の花 散りくる時ぞ 香はまさりける 
― 吹く風をどうして厭おうか。梅の花は散る時にこそ香りが際立つのだから・・・                                                                                                                (拾遺集・凡河内躬恒)

との歌がありますが、この風では香りをはなつ間もありませんね・・・。

 

開花時期の早かった紅梅、白梅は見ごろを過ぎましたが、
遅咲きの薄紅色の梅や八重梅などはもうしばらくご覧いただけると思います。


 

ご来場の際には、強風にご注意くださいね。

                            (下野薬師寺歴史館 K.T)